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耳より情報
2023年04月28日 [耳より情報]

夏前に知っておこう! スズメバチに遭遇したときの対策

オーケストライフでは、皆さまのお役に立てるくらしや住まいの耳より情報を定期的に発信していきます。今回は、人と環境へのやさしさを大切に。害虫駆除のプロ 株式会社富士消毒の重岡 雅也が「夏前に知っておこう! スズメバチに遭遇したときの対策」と題してお話しします。
※株式会社富士消毒(戸塚区)は、公益社団法人神奈川県ペストコントロール協会 感染症予防衛生隊として、デング熱、豚コレラ、鳥インフルエンザなどの感染症に対する消毒業務にも従事。オーケストライフにおいても、コロナウイルス感染症対策実行委員長として「感染拡大予防ガイドライン」を監修しています。


突然ですが皆さんは、“スズメバチが活動する時期”をご存知ですか? 一般的には、気温が18度を超えると活動するため、時期としては4月から11月。冬以外すべての季節が活動時期にあたります。

春になると、冬眠から覚めた女王蜂の巣作りがスタート! 梅雨明け頃から働き蜂の数が増えてくるでしょう。言い換えれば、スズメバチに遭遇する機会がグッと増えるということです。しかし、たとえ実際に遭遇しても、ハチに関する知識があることで、慌てず対応することができます。スズメバチの活動が活発になる夏に向け、今からしっかり情報を整理しておきましょう。

「巣はどんな場所にできるのか?」という質問をいただくことがありますが、本当にあらゆる場所にできると言えます。雨風をしのげるような玄関先(軒先)や車庫、自宅内では天井裏や換気扇のダクトなど、実にさまざまです。では、いざ巣を発見したらどうすればいいでしょうか?

以前、巣の撤去をしたお客さまから「スズメバチの巣なんて滅多に見られないので、思わず近づいて写真を撮りたくなったんですけど……やっぱり恐くてやめました」と言われたことがあります。

「近づいて写真を撮る」。まさに、これはNG行動の一つです。巣を発見したら、まずは、巣に近づかないこと。そして音を立てないこと。今のような写真撮影時のシャッター音のほか、周囲で声をあげて騒ぐ行為も危険です。興味本位から棒でつつくなどは、もってのほか。振動を与えないことも大事なので、とにかく冷静になり低い姿勢でゆっくりと静かにその場を去ることが重要です。
ハチは基本的にこちらが何もしなければ、攻撃してくることはありません。「大事な巣が壊されてしまう」「自分のテリトリーが荒らされてしまう」といった理由から、自らの武器を使って攻撃する行動をとります。とにかく、スズメバチを刺激しない行動をとることがポイントなのです。

しかし、無意識に刺激を与えている場合もあります。それは、どんな場合でしょうか? ズバリ、甘い香りです。お菓子や飲み物の甘い香りに反応し、スズメバチが近づいてくるケースがあります。また、香水やヘアスプレーなど飲食以外の甘い香りに反応することも! 自分は攻撃していなかったつもりでも、習慣で付けた香水の甘い香りが、攻撃のタネになることもあるんです。

また、服装の色にも同じことがいえます。ハチは、濃い目の色(黒・紺、茶など)を攻撃する相手の色と認識し、明るい色にはあまり興味を示さない傾向があります。防護服などを見ても、白や薄い色が基本ですよね。このことから、キャンプやアウトドアなど、ハチに遭遇する可能性がある場所へ行くときは、服装の色にも気をつけることをおすすめします。髪の毛(黒)には、帽子やタオルを巻くなどで対応しましょう。

そして、もし刺されてしまった場合は、どうしたらよいのでしょうか? 一般的には冷たい流水で患部を洗い流し、痛みや腫れは保冷剤などで冷やすことが救急的な処置といわれています。しかし実際そのような状況になった場合、冷静に対処するのは難しいかもしれませんので、やはり医療機関での受診をおすすめします。(首から上を刺されたり、全身症状が起きているような場合は、すぐに医療機関を受診しましょう)

これから本格的な夏〜秋までの長い期間、スズメバチは活動期に入ります。たとえ遭遇したとしても、焦らずに「近づかない」ということを心がけながら行動しましょう。
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