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耳より情報
2022年07月15日 [耳より情報]

情報の洪水から身を守るためには

オーケストライフでは、皆さまのお役に立てるくらしや住まいの耳より情報を定期的に発信していきます。今回は、相続・遺言・老後の生活設計など困ったときのくらし安心まるごと相談窓口 司法書士法人あいおい総合事務所の清水 敏博が「情報の洪水から身を守るためには」と題して、お話しします。



こんにちは! 司法書士の清水です。
私は司法書士として、年間300件以上のくらしや会社経営に関するご相談を受けています。

コロナ禍以降、社会情勢は目まぐるしく変化し、私たちはこれまで経験したことのない出来事にたくさん直面しています。先行きが不透明な社会で、自分たちのくらしを守るために具体的にどのような取り組みをすればよいか、課題解決に向けてどんな活動が求められるのかと、多くの情報を得て、適切な判断をすることはとても大切だと思います。

最近、みなさまがテレビや新聞、雑誌、インターネット等でよく調べ、情報を得てから相談に来られる姿を見て感心するのですが、少し気がかりなこともあります。

一つは情報そのものについてです。間違った情報、古い情報から、不安を煽るような文言を並べた営業・販売目的の情報、一見似ているようでも実は異なる事案であるといった「似て非なる」情報まで、情報自体に問題があることです。
もう一つは、みなさまの情報との向き合い方です。一つひとつの情報は間違っていなくても、ご自分に有利な情報ばかり集めている方、知り得た情報のすべてをご自分に都合がよいように解釈されている方がいます。

情報は何かを判断する際の材料になるので、せっかくご自分で調べても情報そのものが間違っていたり捉え方を誤ったりすると、正確な判断ができず、その先の行動にも悪影響が及ぶことがあるので、重要な判断をするときには注意が必要です。


そうはいっても毎日ひっきりなしに押し寄せてくる情報の中から、何が必要かを一人で見極め、取捨選択するのは至難の業です。情報は人を介して伝達されると、発信者の意図や解釈によって質が変化します。
そこでおすすめするのが信頼できる情報源や相談先を決め、そこから直接入手することです。たとえば、「この人やこの会社の言うことは信頼できる、間違いない」といった情報源をいくつか決めて、そこからの情報をたよりに判断の材料にしていくのです。

そうすると、自分にとって必要かつ適切な情報をもとに判断ができるようになり、常時降り注ぐ大量の情報に振り回されて右往左往してしまうことはかなり減らせるでしょう。

一方で、情報源を絞りすぎるとリスクに繋がることもあります。信頼できる情報源が情報のすべてではありません。その情報源がある分野の情報には明るいけれど、別の分野については暗いことがありますし、視点を変えて得た情報が時に有益なことも。自分にとって信頼できる情報源をいくつか確保する、分野ごとに情報の入手先を変え優先順位をつけるなど工夫するとよいでしょう。


私たちはこれから先、重要な判断をしなければならない局面に幾度となくぶつかるかもしれません。そのようなときは、信頼できるその分野の専門家からの意見やアドバイスを聞いて最終的に判断していただくと安心です。

専門家とはその名のとおり、一般の方と比べ、圧倒的にその分野の知識や経験、情報やノウハウを持っていて、多くの事例に精通しているので、思いもよらなかった指摘や有益なアドバイスが得られます。
ただし、専門家といってもすべての事案に詳しいわけではなく、指摘やアドバイスが必ずしも正解とは限らないので、最後はやはり自分で決断しなければならないのです。

このように、現代の情報の洪水から身を守るためには、信頼できる情報源や相談先を複数確保しつつ、必要に応じて専門家を上手に活用しましょう。情報は単にたくさん入手すればよいというものではなく、具体的な取り組みや課題の解決といった行動に落とし込むために活かしていくことが大切です。

当団体には、弁護士・税理士・司法書士等11の士業および片付け、不動産や工務店、防犯、葬儀などくらしにまつわる専門家が集まっています。くらしに関する専門家団体として、これからもみなさまのくらしに役立つ身近で新鮮な情報を提供していきたいと思います。
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